2007年11月22日木曜日

雲取山 (2017m) ①

実家で用事があったので、その機会に雲取山に登ることにした。
実は3連休のため日程の合うフライトが取れなくて思いついた計画なのだが、帰省ついでに山に行くのは四国出身の誰かさんと全く同じ行動パターンである。
我ながらよくやると思う。

雲取山は東京/埼玉/山梨の一都二県にまたがる山で東京都の最高峰でもある。
以前から気になっていたのだが、公共の交通機関を使っての日帰り山行が困難なこともあり手を出せなかった。
今回は有休と連休を利用してJR+バスで登山口のある鴨沢まで行き、山頂近くの雲取山荘で1泊して帰ってくる計画である。

11/20(水)に仕事が終ってから飛行機で東京に移動、翌朝早く奥多摩行きの電車に乗る。
平日の下りなのでてっきりガラガラと思いきや、大勢の人で混んでいるではないか。
一体みんなどこに向かっているのだろうか。
しかも、奥多摩駅から登山口の鴨沢行きのバスに乗ると、驚くべきことに登山客で満杯である。
平日だぜ・・・
大都会東京恐るべし。
幸いにも途中で降りる人が多く、9時半過ぎに目的の鴨沢に着いた時には自分以外に残り2人になっていた。
その2人に先行する形で歩きだす。

山頂まで歩行距離10km、単純標高差1500mの道のりである。
予報通りの絶好の天候の中、先の長い道中を考慮して意図的にピッチを落としてゆっくりと歩く。
涼しい空気がすがすがしい。
ほとんど人と会うことのない登山道をのんびり歩いていると、しばらくして視界が開けいきなり見事な富士山の姿が見えてきた。
こんなにも大きく見えると思っていなかったのでびっくりする。
そこで休憩することにして、廣嶋さんから誕生日プレゼントで頂いたカロリーメイトで昼食を済ませる。

前夜4時間程度しか寝ていないにも関わらず、体調はよくどんどん距離と高度をかせげる。
ヘリポートを横目に見ながらさらに進むと、標高1750mにある奥多摩小屋に到着する。
ここまで来るともうほとんど登りきった気分になり、これなら日帰りできたかな、などと思ったりしたがそれは大甘であった。
ここからが今日一番の急登だったのである。
もうゆうに標高差1000m以上を登ってきた体には相当厳しい。
疲れで脚が上がらなくなってきたのか、何でもない石につまずく頻度が増えてくる。
避難小屋のある山頂に到着した時にはかなり消耗していた。
この時点でちょうど14時。

残雪のある山頂からはすばらしい景色が楽しめる。
しかし、気温が氷点下を大きく下回っていることは確かで、すぐに体が冷え込んでくる。
しばらく景色を堪能して、投宿予定の雲取山荘を目指す。
山荘までは日があまり当らない山の北面を下らなければならず気温がさらに低いことに加え、下りで心拍数があがらず、防寒着全てを着込んでも異常に寒い。
ブレスサーモの手袋の上に、ポリエステルのライニングがしてあるナイロンシェルのオーバーグラブを2枚重ねしていても、手がかじかんでくる。
15時過ぎに山荘に到着する頃には指先の感覚が完全になくなっており、宿帳に記入するのに苦労する。

夕日が沈む頃にもう一度山頂まで行って写真を撮ろうかなどと考えていたが、あまりにも寒いいのでとても再び外に出る気にはなれず、結局6時からの晩飯まで単独で来られた他の登山客の方々と、それぞれが担いできた酒をストーブの前で飲みながら過ごす。
中には、昼過ぎに早々と到着してから延々と飲み続けている酒豪もいる。
まだ若いのに、平日の昼間からこんな山奥で酒を飲んだくれてるかなりナゾめいた人なのだが、結局最後まで何者なのかわからなかった。
まあ、相手もこっちのことをそう思ってるだろうからお互い様なのだが・・・

食事後ちらっと外に出てみると、よほど空気が澄んでいるのか東京方面の夜景がきれいに見える。
明日も天気はよさそうである。
【翌日に続く】

雲取山登山口
雲取山登山口 posted by (C)TN

雲一つない晴天
雲一つない晴天 posted by (C)TN

いきなり富士山2
いきなり富士山2 posted by (C)TN

橋
posted by (C)TN

緩やかな登り
緩やかな登り posted by (C)TN

ヘリポート
ヘリポート posted by (C)TN

小雲取山への縦走路からの景色
小雲取山への縦走路からの景色 posted by (C)TN

山頂への最後の登り2
山頂への最後の登り2 posted by (C)TN

雲取山山頂
雲取山山頂 posted by (C)TN

山頂からの富士山
山頂からの富士山 posted by (C)TN

雲取山荘への下り
雲取山荘への下り posted by (C)TN

2 件のコメント:

KM さんのコメント...

体力が無いのに無理しちゃって、しかし、Over 2K、おめでとう。今度は俺も連れて行けよ。

TN さんのコメント...

ミノさんこそ肩は大丈夫?
なーんて、冗談です!
お互い無理せず一緒にいろいろな山に行きたいですね。
次を楽しみにしています!!