2008年6月28日土曜日

八ヶ岳 (赤岳2899m)

週末1泊で八ヶ岳に行くことになった。
メンバーは金曜に東京出張があるtakさんと2人。
金曜の夕方に広島を発ち、羽田~新宿経由で長野県茅野市まで移動する。
新宿では重登山靴を履き巨大なザックを担いだ大学の山岳部らしい連中が大勢松本行きの「スーパーあずさ」を待っていた。
今時の若い人がしんどい登山に向かう光景はある意味新鮮であった。
街中をだらしない格好でウロウロしている若者と違ってカッコよく見えるから不思議である。

先発しているtakさんとは茅野駅から徒歩5分のホテルで22時半に合流する。
風呂に入ったりビールを飲んだりしているうちに寝るのが12時過ぎになってしまった。
翌朝は4時半に起床、6時過ぎの茅野駅始発のバスに乗り、7時には登山口のある標高約1500mの美濃戸口に到着する。
さっそく林道を歩き出すと飲み過ぎ&寝不足で最初しんどかったが、しばらくすると酒も抜けて快調に歩けるようになる。
赤岳山荘を過ぎると登山道に変わり、ようやく登山らしくなってくる。
標高2350m地点にある行者小屋にはコースタイム通り3時間弱で到着し、ここで一息入れることする。
この時点はまだ天候がよく、雲は出ているが真っ青な空が合間に見えてすがすがしい。
正直言ってここまでは楽勝で、「大したことねーな」などと密かに思っていた。
しかし、それはとんでもない大間違いであった・・・

ここから中岳のコルまで登り、そこから阿弥陀岳山頂までピストン縦走してから、赤岳山頂経由でこの日投宿予定の展望荘まで行く予定であった。
しかし、道を間違えてしばらく歩いているうちに雪渓に入り込んでしまう。
それほどの傾斜でもないし、地図を見るとコルで再び合流することになっている。
何よりもかなり登ってしまったので、今更下るのがいやでそのまま進むことにする。
しかし、ようやく雪渓が一旦途切れるところまで辿り着くと、最後に再び雪渓がありこれがかなりの急勾配である。
滑落したらシャレじゃ済まないので、合流まで残り数10mの地点まで登りながら仕方なく引き返すことにする。
下る途中で足が攣ったりしながら何とか道を間違えた所まで下る。
この時点で相当体力を消耗していた。

再び正規ルートで登り返すがペースがガタ落ちする。
そして、コルに着いた時には相当ヘバっていたので阿弥陀岳あきらめて赤岳に向かうことする。
ここからは本当にきつかった。
標高が高く気圧が低いからかそれほどのペースでもないのにやたらと息が切れる。
一歩30cmの超ヨチヨチ歩きで中岳まで登り、そこから最後の気力を振り絞って赤岳山頂まで辿り着く。
こんなにしんどい思いは山に登り始めて初めてだと思う。

14時過ぎに展望荘に到着してからはもう外をうろちょろする気も起きず、チェックインするなり買った冷えた缶ビールを飲みながらゴソゴソと持参した焼酎をザックから取り出す。
takさんとしばらく飲んでるうちに、静岡から来られた団体さんと一緒になり晩飯までの時間をバカ話をしながら過ごした。
17:30からの晩飯は豪勢なバイキングである。
こんなに高い山のてっぺんでこれだけのご馳走にありつけるとは思っていなかった。
この日は朝におにぎり2個、昼はカロリーメイト2本しか食べておらずさすがに腹が減っていた。
普段はそれほど食べないのだが、この時ばかりは2回もおかわりをしてしまった。
そして、19時前には泥のような眠りについていた・・・

夜中に何度か目が覚めたが、よほどくたびれていたのか朝までぐっすり眠れた。
そして4時に起床すると外は土砂降の大雨である。
もしかしたら曇りくらいで済むんじゃないかと期待していたが見事に裏切られたのである。
この日の横岳~硫黄岳と縦走する計画はあきらめて下山することにした。
朝5:30に山荘を一歩出るなり暴風雨の中、美濃戸口バス停までの約10kmの登山道を修行のごとく黙々と下山する。
山頂付近ではザックカバーやレインウェアーのフードが吹き飛ばされそうになるくらいの風である。
その上、岩場の下りは足元が濡れていて怖かった。
しばらく下って森林地帯に入ると風は落ち着いてくる。
しかし、雨がザーザー降りであることに変わりはない。
行者小屋からは川を渡らなければ下れないところが何箇所があり、増水していて前日と違って渡るのに難儀する。

ずぶ濡れになりながら9時過ぎに美濃戸口バス停に到着。
1本バスをやり過ごし八ヶ岳山荘で風呂に入り一息つく。
そして、茅野駅には11時頃に到着。
急いで帰る用事もないので中央線の鈍行に乗り、ビールを飲みながらちんたら東京都心に向かったのであった・・・

この週の平日はイベントがあったりしてずっと寝不足であったことに加え、前夜は4時間程度しか寝ていなかったとは言え、中岳から赤岳間のヘバり具合は無様であった。
まだまだ鍛錬不足であることを自覚せざるを得ない。
2日目は天候に恵まれずかなり厳しい環境下の下山であったが、それはそれで思いのほか楽しいものであった。
いずれにせよ、間違いなく再び訪れたい山である。
尚、takさんのGPSによると2日間の歩行距離は21.0km、累積標高は1750mであった。

林道
林道 posted by (C)TN

登山口
登山口 posted by (C)TN

柳川
柳川 posted by (C)TN

登山道からの景色
登山道からの景色 posted by (C)TN

花
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行者小屋手前から見る八ヶ岳
行者小屋手前から見る八ヶ岳 posted by (C)TN

行者小屋から見る赤岳
行者小屋から見る赤岳 posted by (C)TN

赤岳
赤岳 posted by (C)TN

行者小屋
行者小屋 posted by (C)TN

雪渓
雪渓 posted by (C)TN

??
?? posted by (C)TN

中岳登り2
中岳登り2 posted by (C)TN

赤岳登り
赤岳登り posted by (C)TN

花5
花5 posted by (C)TN

赤岳登りの岩場
赤岳登りの岩場 posted by (C)TN

赤岳山頂
赤岳山頂 posted by (C)TN

赤岳山頂2
赤岳山頂2 posted by (C)TN

赤岳山頂から望む展望荘
赤岳山頂から望む展望荘 posted by (C)TN

赤岳山頂から望む中岳と阿弥陀岳
赤岳山頂から望む中岳と阿弥陀岳 posted by (C)TN

舞い上がるガス
舞い上がるガス posted by (C)TN

展望荘の風力発電装置
展望荘の風力発電装置 posted by (C)TN

ねずみ男
ねずみ男 posted by (C)TN

岩場下り
岩場下り posted by (C)TN

滝
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増水した柳川
増水した柳川 posted by (C)TN

2008年6月7日土曜日

呉娑々宇山 (682m)

先週に続きこの日も超早朝に呉娑々宇山に登ってきた。
メンツはミノさん、サクラギさんの計3名。
サクラギさんは、ミノさんがダメモトで誘ってみたところ、信じられないことに二つ返事でOKであった。
彼女もいよいよ変態の世界に足を踏み入れてきた。

集合時間より早い3:45に水分峡の駐車場に全員そろう。
そして、真っ暗でガスってる不気味な雰囲気の中を早速歩き出す。
なだらかな登山道をしばらく登ると、広島市街の灯りが見えてくる。
岩谷観音まで登る頃にはうっすら明るくなってくるが、いつもなら見えるはずの広島湾まで見通しが利かない。
そこから先の岩場を抜けると、緩やかなアップダウンが続く稜線沿いの登山道が続く。
気温は低いが湿度が高くて汗が引かない。
時間が経つにつれてガスは濃くなり、見通し抜群のはずのバクチ岩からもほとんど何も見えない。

6時過ぎに呉娑々宇山山頂に到着。
かなり冷え込む中、朝食を済ませ6:30頃下山にかかる。
この日は子供の幼稚園への送迎があり9時前までに帰宅しなければいけないので、かっ飛ばして下る。
7:30に下山し、何とか時間通り帰宅できた。

近場の山だが、山頂まで往復すると約8kmあり、それなりに歩き応えがある。
しかし、次は久しぶりにゆっくり登って、温泉にでも浸かりたいものである。

広島市街
広島市街 posted by (C)TN

広島湾方面
広島湾方面 posted by (C)TN

高尾山山頂からの景色
高尾山山頂からの景色 posted by (C)TN

呉娑々宇山山頂近くからの景色
呉娑々宇山山頂近くからの景色 posted by (C)TN

呉娑々宇山山頂
呉娑々宇山山頂 posted by (C)TN

花
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花2
花2 posted by (C)TN

2008年6月1日日曜日

白木山 (890m)

この日は引越しであった。
しかし、ここしばらく山に行っていないし、当分忙しくなりそうだったので早朝登山に行くことにした。
朝3時にミノさんと待合わせし、白木山登山口を目指す。
4時少し前に到着すると、かなり気温が低く吐く息が真っ白である。
しかし、ヘッドライトを装着して暗い中を登り始めるとすぐに体温が上がり、Tシャツ1枚でちょうどよい。
白木山に登るのはこれで4回目だが、相変わらず登り一辺倒のしんどい山である。

真っ暗の山中は相当薄気味悪い。
登っているうちに少しづつ日が出てきて、5合目あたりですっかり明るくなる。
6時前に山頂に到着すると最高の天候の中、北東方面に広大な雲海が見える。
コーヒーを飲みながら朝食をとっていると、偶然にもすぐ隣の部署の方が登って来られた。
この方とは以前も同じ白木山で会ったが、その時は同じ会社の方だとは気がつかなかった。
話を伺うと、毎土日に白木山を5往復もするそうである。
しかも、1回/50分そこそこで登るらしい。
(ちなみにこの日は帰ってから2km泳いだとのこと。)
驚くべき体力である・・・

7時に下山し8時過ぎに帰宅、8:30から引越し業者がやってきた。
役に立たない自分のやることと言えば、せいぜい引越しの邪魔になる子供らの面倒をみるくらいなのだが、とにかく眠たい一日であった。

夜
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朝焼け
朝焼け posted by (C)TN

朝焼け2
朝焼け2 posted by (C)TN

白木山山頂
白木山山頂 posted by (C)TN

白木山山頂からほ景色
白木山山頂からほ景色 posted by (C)TN

雲海2
雲海2 posted by (C)TN

花
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