【初日】
9月の3連休に計画していた北アルプス行きは風邪であきらめ、延期した10月第1週目は天候不良で断念。
今回はぎりぎりまで台風でどうなるかわからなかったが、前日の予報が10/9-11は3日連続晴時々曇りの中、3度目の正直でミノさんと2人で行ってきた。
10/8木曜19時半に広島を出発し、翌朝3時過ぎに平湯温泉あかんだな駐車場に到着。
2時間ほど仮眠をとり6:30始発のバスで上高地入りする。
登山届けを提出し、肌寒い中をさっそく歩き出す。
予報通りの好天である。
明神、徳沢、横尾とコースタイム通りで歩き、横尾大橋からいよいよ山岳地帯に入る。
高度が上がるにつれて勾配がきつくなるが、紅葉で色づく景色を眺めながら高度をかせいでいく。
涸沢への最後の急登を登り切ってようやく到着したのが14時。
到着するなりさっさとテントを設営し、防寒着を着込み持参したアテを持って涸沢ヒュッテに向かう。
目的は言うまでもなく生ビールである。
このために2時間前から水を飲むのも我慢していたのでうまくないわけがない。
涸沢カールの景色を眺めながら実にいい気分である。
ゆっくり過ごしてからテントに戻り、ミノさんが持ってきた焼酎(2日分2L!)の湯割りを飲む。
気温が急激に下がる中で飲む湯割りも格別である。
しかし、さすがに寝不足と疲れで19時にはシュラフに潜り込んだのであった・・・
あかんだな駐車場バスのりば posted by
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明神 posted by
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ワサビ沢付近 posted by
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横尾 posted by
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本谷橋 posted by
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本橋付近? posted by
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涸沢直下 posted by
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涸沢ヒュッテ posted by
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涸沢小屋と北穂高岳 posted by
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穂高連峰 posted by
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ミノさんとEJ's tent posted by
(C)TN【2日目】
5時前に目が覚めてテントから這い出ると最高の天気である。
穂高連峰の朝焼けが美しく、この日も絶好の天候となるものとこの時は確信していた。
重たい荷物はテント内にデポし、防寒着と食料/水をサブザックにつめて7時前に奥穂高岳山頂を目指して出発する。
8時にザイテングラードに取り付く頃までは好天だったのが、そこから徐々に悪化し穂高岳小屋に到着する時はどんよりとした曇り空となっている。
小屋でしばらく暖をとり、奥穂高岳山頂を目指す。
山頂に着くととてつもなく強い風が吹いている上になんと雪まで降り始め、持ってきた防寒着全てを着込んでも寒い。
朝の様子からは想像ができない天候の変化である。
ここまでくると我ながら最強の雨男(ガス&雪含む)と認めざるを得ない。
あまりの寒さに10分とじっとしていられず、写真を撮るなりそそくさと下山にかかる。
再び穂高岳小屋に戻る頃には指先の感覚が全くなくなっていた。
登る予定にしていた涸沢岳はあきらめ、昼食をとったりしながらしばらく小屋の中でぼーっと周りを見渡していると、いろいろな人たちがいることに気づく。
まず、意外だったのは若い男女のグループが多いことである。
また単独行の人も多い。
石油ストーブで手を擦っている時に話しかけられた女性は、前日テントを担いで新穂高温泉から(!)ここまで単独で来られたそうである。
そのコースは累積標高差が2000mはあるはずで自分には絶対無理である。
そう言えば、我々のテントの隣りも単独行の方であった。
また、8歳の子供と父親の2人で登って来られた方もいた。
まあとにかく、皆元気である。
雪が降りしきる中を下山し始めると、一瞬晴れ間が覗くが再び雪が降り始める。
テン場に戻る前に、生ビールを飲みに今度は涸沢小屋に寄る。
雪が降ってようとなんだろうと、山で飲む酒はうまいものである。
テントに戻って本格的に飲み直そうとすると、なんとミノさんがおそらく軽い高山病と思われる頭痛で寝込んでしまった。
仕方なくミノさんが寝る横で1人焼酎の湯割りを飲んで、18時過ぎには寝たのであった。
徐々に日が当たる穂高連峰 posted by
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朝焼け posted by
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奥穂高岳登り途中 posted by
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前穂高方面 posted by
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ザイテングラード取り付き posted by
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穂高岳山荘 posted by
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奥穂高岳山頂直下 posted by
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奥穂高岳山頂 posted by
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下山中 posted by
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いったん晴れ間が覗くが・・・ posted by
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下山途中 posted by
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前穂高岳 posted by
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前穂高岳2 posted by
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テン場 posted by
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雪の涸沢カール posted by
(C)TN【3日目】
夜中、恐ろしく寒くて目が覚める。
前の晩もそうであったが、今回のための買った安物のシュラフカバーが透湿性ゼロで結露しまくって中がかなり濡れていた。
この日は夕方から友人の結婚披露パーティに出席するために、朝3時には撤収し9:00上高地発のバスに乗らなければならない。
ミノさんを起こして外に出ようとすると、テントのフライシートについた水滴がバリバリに凍っている。
そして、外は雲ひとつない一面雪の銀世界であった。
凍えそうになりながら荷物をまとめ、明るくなったら最高の景色だろうと後ろ髪を引かれる思いで、予定よりもやや遅れながら涸沢を後にする。
月明かりとヘッドランプがあるとは言え、夜中に慣れない登山道を歩くのはおっかない。
何度か道を間違えそうになりながら、明るくなる頃に横尾に到着。
ここからの平坦な道はかっ飛ばして下り何とか上高地発9:00のバスに乗ることができた。
そこから広島まで交代で運転し、遅れながらも結婚披露パーティに出席することができたのであった。
山頂からの景色を拝むことができなかったことは残念ではある。
しかし、後になって知ったのだが、最終日はアイゼンなどの冬山装備なしでは涸沢より上の登頂は不可だったらしく、前日に雪が降る中を登れただけでもラッキーと思わないといけないのかも知れない。
かなり無理のあるスケジュールであったが、実に楽しい3日間であった。
また、行きたいと思った。
明神大橋から望む前穂高岳 posted by
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河童橋から望む穂高連峰 posted by
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