当初参加予定だったらganzさんが体調不良となりtakさんと2人である。
我ながら感心するのだが、女房子供をほっぱらかしてよく遊ぶものである。
【初日】
朝4時に広島を出て、しまなみ海道を走って保井野登山口に到着したのが7:30。
本当は少し楽な梅ヶ市から登りたかったのだが、アクセスが悪いとのtakさんの一言でこっちになったのである。
堂ヶ森山頂まで単純標高差は約1,100m。
これを避難小屋泊の道具一式が入った10数kgのザックを背負って登りだす。
最初、樹林帯の登山道は事前調査通りきつい登り一辺倒である。
スイッチバックが終わると空池に到着し、汗だくになりながらさらに急登を登り続けると稜線に出る。
すると一気に展望が開けすばらしい眺望となり、涼しい風が吹いて気持ちがいい。
こんなにいい天気に恵まれたのは何ヶ月ぶりだろうか。
ここのところ、ことごとく天候にふられ続けているので、期待しないようにしたのが良かったのかも知れない。
11時過ぎに堂ヶ森山頂に着く。
しばらく展望を眺めてから、少し下ったところにある避難小屋に向かう。
まだ、木の香りがする真新しい避難小屋に重たい荷物をデポ、雨具や行動食などをサブザックに移し、簡単な昼食を済ませて二ノ森に向かう。
相変わらずすばらしい眺望に見とれながら、ゆっくり歩いているうちに二ノ森山頂に到着する。
山頂で石鎚山に続く絶景に浸っていると、石鎚方面からバカでかいザックを背負って登って来られる方と出会う。
声をかけると同じ愛大堂ヶ森小屋泊予定だという。
takさんがビールがあるなら先に戻って水場で冷やしておくことを申し出ると、500cc缶が3本を手渡される。
これが縁となってこの夜は大宴会に呼ばれることになる。
鞍瀬ノ頭経由で避難小屋に戻ったのが15時。
寝床のセッティングして、ビールを飲んでいると続々と先ほど話をした団体が到着してくる。
男性3人と女性2人の5人組の後、さらに女性2人組が続き我々を入れて総勢9名が宿泊することがわかった。
ここから宴会が始まるのだが、巨大なザックから出てきたクーラーボックスの中身がすごい。
自ら釣ったと言うイカとタコの刺身に始まり、生野菜/ゲソのバター焼き/すき焼き/そうめん/ミョウガとスイカの皮の漬物、さらに手作りアップルパイと続く。
刺身にはツマが、そうめんには錦糸卵とシソ/シイタケの千切り付きである。
山の中でこれだけ豪勢な食事を目の当たりするのは初めてである。
うまくない訳がない。
土佐から来られたという気前のよいこの集団にすっかりご馳走になってしまった。
極めつけは山崎(ウィスキー)のボトルが丸1本。
「ハシケン」とかいう土佐地方のゲームをしてこれも飲み干してしまう・・・
何時だったか覚えていないが、暗くなってから宴会はお開きとなり小屋に入る。
すさまじいイビキと歯ぎしりにはまいったが、あれだけ体を動かして酒を飲みあげれば寝られるのである。

保井野登山口 posted by (C)TN

樹林帯 posted by (C)TN

稜線に出る posted by (C)TN

ササユリ posted by (C)TN

堂ヶ森山頂 posted by (C)TN

堂ヶ森から伸びる稜線 posted by (C)TN

白骨林 posted by (C)TN

堂ヶ森愛大小屋 posted by (C)TN

白骨林2 posted by (C)TN

二ノ森へ続く稜線とtakさん posted by (C)TN

二ノ森登り途中2 posted by (C)TN

二ノ森登り途中3 posted by (C)TN

二ノ森山頂 posted by (C)TN

二ノ森山頂から望む石鎚山 posted by (C)TN

二ノ森山頂からの眺望 posted by (C)TN

舞い上がるガス posted by (C)TN

先行するtakさん posted by (C)TN

宴会の始まり posted by (C)TN

イカとタコの刺身 posted by (C)TN

すき焼き posted by (C)TN

そうめん posted by (C)TN

ゲソのバター焼き posted by (C)TN

山崎 posted by (C)TN

日暮れ前 posted by (C)TN
【2日目】
翌朝6時前に頭が痛くて目が覚める。
外に出ると霧で何も見えない。
簡単な朝食を済ませ、この日は愛大石鎚避難小屋泊で宴会予定の土佐の方々に4分の3ほど余った焼酎を進呈した。
ちなみに、今夜の食事は土佐牛のステーキらしい。(笑)
気が利くtakさんは山崎の空き瓶を持って行くことを、自分も多少ゴミを持って下山することを申し出て、丁重にお礼をしてから出発する。
いつか、どこかで恩返しをしたいものである。
この日は風が強く、ガスが晴れたり再び何も見えなくなったりする不思議な天候であった。
ただ、それも保井野分岐までで、樹林帯に入ると息が詰まりそうな蒸し暑さの中をひたすら下り続けるしかない。
下山して温泉で汗を流しうどんを食って帰途につく。
それにしても楽しい2日間であった。
これだから山は止められない!

ガスの中の小屋 posted by (C)TN

ガスの堂ヶ森 posted by (C)TN

晴れてくるガス posted by (C)TN

強い風 posted by (C)TN

ガスの合間に見えるダム湖 posted by (C)TN

一瞬見えた青空 posted by (C)TN